前はコンビニで缶コーヒーを買っていたけれど、今はエナジードリンクを買っているという人も多いのではないでしょうか。
かつて、シャッキリしたい場合はカフェインの入っている缶コーヒーだったものが、今は同じくカフェイン入りのエナジードリンクになっています。
なおかつエナジードリンクには「精子を増やす、勃起力を高めると言った精力アップ効果もあるのでは」というウワサがありますからやはり選ぶのは缶コーヒーよりもエナジードリンクなのでしょう。
しかし果たして本当にエナジードリンクに精力アップの効果はあるのでしょうか?
以前にエナジードリンクで最も有名な「レッドブル」やコンビニでよく売られている「凄十」について精力アップの効果があるか検証しました。
⇒凄十いつ飲む?飲むタイミングや効くまでの時間・実際の効果を検証
今回はエナジードリンクのもう一つの代表格である
モンスターエナジー
をとりあげます。
以下、モンスターエナジーに精力アップ効果があるのかどうかということを検証します。
モンスターエナジーとはどういう商品か?
まずモンスターエナジーとはどういうエナジードリンクなのでしょうか。
モンスターエナジーはアメリカのモンスタービバレッジ社が販売する「栄養飲料」です。
日本では「モンスターエナジー」、「モンスターカオス」、「モンスターエナジーアブソリュートリーゼロ」、「モンスターウルトラ」「モンスターエナジーロッシ」、「モンスターキューバ・リブレ」など6種類ほどが販売されています。(2018年現在)
(補足)
モンスターエナジーはどんどん新しい味が登場しているようです。
amazonなどでは全種類飲み比べセットが売られていたりするので、飲み比べてみるのも良いかと思います。
一方、本家の北アメリカではさらに複数の味と複数の容量で販売されています。
またアメリカ版のモンスターエナジーには原材料に「タウリン」が配合されていますが、日本でタウリンは医薬部外品原料です。
なので、日本ではタウリンをアルギニンに変更して販売されています。
日本での販売元はコカ・コーラです。
そしてその配合成分は以下の通りです。
- カフェイン142mg
- 炭水化物45g
- アルギニン444mg
- ナイアシン30mg
この表は重要なので、あとでも参照します。
モンスターエナジーは精子量を増やすのか?
ではまず最初にモンスターエナジーに精子量をアップさせる効果があるかどうかを検証します。
そのためには精子は何を原料に作られているかを確認しましょう。
精子の原料は何か?
精子は男性のいわゆる「玉袋」の中にある精嚢で74日かけて作られます。
精嚢には無数に神経が集中しているので、玉袋をぶつけたりすると異常に痛いのはそのためです。
そこでタンパク質を原料に作られます。
しかし、放っておいて勝手にタンパク質が精子に変わるのではなく、そこには男性ホルモンと亜鉛が媒介物、つまり一種の「調味料」として必要です。
これらの原料のうち、タンパク質は身体中にありますが、亜鉛は身体の中で作ることができないので、食品やサプリなどで補充しなくてはなりません。
また男性ホルモンは身体の内部の原料だけ作れるのは必要量の30%程度なので、残りの70%を作るためには、アルギニンという成分を、やはり食品やサプリで補充する必要があります。
モンスターエナジーに亜鉛配合は0mg
ではその必要な成分のうち亜鉛はモンスターエナジーに配合されているのでしょうか。
結論は先ほどの成分表を見れば一目でわかります。モンスターエナジーに亜鉛は入っていません。つまり0mgです。
モンスターエナジーにアルギニン配合は444mg
ではもう1つの必須成分であるアルギニンはどうかというと、これも成分表で確認するとこちらはしっかり入っています。それも444mgですからかなりの量で配合されています。
モンスターエナジーに精子量アップの効果はない
ではモンスターエナジーに精子量アップの効果はあるのでしょうか?答えは「NO」です。
なぜかというと今見たように、精子を作るための2つの必要な成分のうち、アルギニンはしっかり配合されていますが、もう1つの亜鉛が全く入っていないからです。
これは、自転車の前輪があっても後輪がないようなものですから、精子を作ることはできません。
ですのでモンスターエナジーに精子量アップの効果は「ない」のです。
モンスターエナジーに勃起力アップの効果はあるのか?
モンスターエナジーに精子量アップ効果はないという1つの結論が出たところで、ではもう1つの勃起力アップ効果の方はどうなのでしょうか。
そのためにはまず勃起とはどういうメカニズムで起こるのかを確認しましょう。
そもそも勃起とはどういうメカニズムか?
そもそも勃起とは、ペニスの中身である海綿体というスポンジ状の筋肉に、血液が大量に流れ込み、スポンジが水を含むと膨らむように海綿体も膨らむことによって起こります。
ではなぜ普段は血液が大量には流れ込まず「いざ」という時だけ流れ込むかというと、まず目の前に裸の女性がいたり、AVを見たり、好みのグラドルオ写真を見たり、というような性的な刺激が脳に入ります。
すると脳は、セックスの準備をするために、ペニスの神経に「勃起しろ」という信号を飛ばします。
すると、その信号によって、ペニスにつながる血管の皮の部分に一酸化窒素という物質が発生します。
一酸化窒素は普段は存在しませんが、信号を受けた時だけ発生するのです。
そしてペニスにつながる血管の周りの筋肉を弛緩させます。
すると筋肉で押さえつけられていた血管はその押さえがなくなるので広がり、結果として血管内を流れる血液が増大して、海綿体に大量に流れ込み、勃起を起こす、というメカニズムなのです。
したがって、勃起が起きるためには、一酸化窒素という物質が非常に重要なのです。
逆に言えば、一酸化窒素の分泌量が増えればさらに血管は広がるので、海綿体の膨らみは増し、勃起力もアップするはずです。
勃起力アップに効果のある成分もアルギニン
ここまで読むと、それでは精力剤やドリンクに一酸化窒素を配合して飲めばよいのではないか、と考えるかもしれません。
しかし、一酸化窒素は体内では無外ですが、身体の外にある時には毒性があるので、精力剤やドリンクへの配合はできないのです。
ではどうするかというと、一酸化窒素に体内で変性する物質を配合すればよいのです。それがアルギニンです。
そもそも一酸化窒素は普段は体内にはなく、「勃起しろ」という指令で発生すると書きましたが、その発生する前にはアルギニンとして体内に存在しているのです。
つまりその一酸化窒素の原料を補充してやることで、一酸化窒素の発生量を増やすことが可能なのです。
ということで、以上のメカニズムからわかるように「精力アップ効果がある成分」はアルギニンです。
モンスターエナジーで勃起力をアップさせるには2本半飲むことが必要
ではモンスターエナジーにアルギニンが配合されているかというと、先ほど見たように440mgとしっかり入っています。
しかし問題は、その440mgのアルギニンで勃起力が「アップ」するほどの効果が期待できるか、という点です。
これについても結論的に言えば「これでは足りない」ということです。
なぜなら、しっかりペニスを勃起させるためにはアルギニンの量は最低でも1000mg、絶対確実な量で言えば4000mgが必要だからです。
もちろん勃起力はその個人の元々の精力や、その時の環境、疲れ具合にも左右されますので、4000mg摂取してもダメな場合もありますが、ここではその最低ラインの1000mgで考えてみましょう。
そうなるとすぐ分かるようにモンスターエナジー1本ではアルギニンは444mgしか取れませんから、勃起力アップには届きません。
最低限必要なアルギニンをモンスターエナジーで摂取しようと思ったら、2本半は飲む必要があるのです。
逆に言えば、モンスターエナジーを2本半飲めば、勃起力アップが期待できる、ということです。
モンスターエナジーを必要量飲むとカフェイン中毒の危険が
しかしここでもまた問題が発生します。それはモンスターエナジーに含まれるカフェインの量です。
なぜならよく知られているように、カフェインには一定量以上摂取すると、中毒になるという性質があります。
急性で中毒になった場合は死に至るほど、強烈な症状です。
そこまでいかなくても、摂取量によって以下の中毒症状が起こります。
まず1日に250mg以上摂取すると、焦燥感、神経過敏、興奮、不眠、顔面紅潮、悪心、頻尿、頻脈などの中毒症状を発症します。
更に短時間に多量に飲むと重篤な中毒が発生します。具体的には、1時間以内に 6.5 mg/kg以上 、つまり体重70kgの人間が455mg以上のカフェインを摂取した場合です。
症状としてはまず精神面では、精神錯乱、妄想、幻覚、幻聴、パニック発作、取り乱す、自殺衝動、などが現れます。身体面では、胃痛、胸痛、吐気、嘔吐、不整脈、心臓麻痺、足がつるなどの痙攣、歩行困難などの症状が現れます。
いかがでしょうか。仮にペニスがギンギンに勃起しても、幻覚や幻聴が起こったら、勃起力を生かすどころの話ではありません。
ですので、問題はモンスターエナジーを2本半飲んだ場合、カフェイン中毒を発症するかという点です。先ほどの成分表で確認すると、モンスターエナジー1本にカフェインは142mg配合されていました。したがって、2本半飲むと、カフェインの摂取量は355mgです。
つまり、モンスターエナジーを勃起力アップ効果が出る2本半まで飲むと、それはカフェイン中毒を完全に発症させる量に達してえしまうということなのです。
体重が70kgより軽い人の場合は、重篤な中毒症状の出る455mgというレベルももっと下がりますから、下手をするとその重篤な急性カフェイン中毒の症状まで起こる危険性があります。
たとえば50kgの人であれば、325mgですから、モンスターエナジー2本半は完全にアウトです。
つまり実際問題として、焦燥感、神経過敏、興奮、不眠、顔面紅潮、悪心、頻尿、頻脈、などのカフェイン中毒症状、さらには精神錯乱、妄想、幻覚、幻聴、パニック発作、取り乱す、自殺衝動、胃痛、胸痛、吐気、嘔吐、不整脈、心臓麻痺、足がつるなどの痙攣、歩行困難などの急性カフェイン中毒症状を発症しながら、勃起力だけはアップしました、ということはあり得ませんから、モンスターエナジーで勃起力をアップさせることは現実的ではない、ということです。
従って、モンスターエナジーで勃起力がアップするか、という点についても結論が出ました。それは「NO」です。つまり、モンスターエナジーを飲んでも勃起力はアップしないのです。
モンスターエナジーはシャッキリ系で飲むのがベスト
ここまでの結論をまとめると
- モンスターエナジーには精子量アップの効果はない
- モンスターエナジーで勃起力アップをさせるには非常に危険が伴うので、現実的に無理である
ということです。したがって、最初の仮説に戻れば、モンスターエナジーには精力への影響はない、ということになります。
ですからモンスターエナジーは、やはり缶コーヒーに変わる「シャッキリ」系のドリンクとして飲むことに徹し、それで精力アップなどを期待しないほうがよい、ということです。
ぜひかったるい午後の仕事の前などにモンスターエナジーを飲んで、気合を入れてください。
(補足)
ドリンク系のもので個人的に一番良いと思っているのが、オナホールの「テンガ」を開発している会社が作っているエナジーゼリー飲料です。
興味があればぜひためしてみてくださいね。
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という人は本当に多いです。
私の夫もその一人で、精力を高める方法を色々模索して試しており、その体験を本ブログにしています。
ただ、医療の技術がどんどん発達している現在ではやはり、
病院・クリニックに行って、医者に相談する
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ただ、
「病院行くほどではないんだけどどうにかしたいんだよなー」
という人もいるかと思います。
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※あくまで個人の感想です。効果には個人差があります。
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