セックスやオナニーをしてた時にこんな経験はありませんか?
- 性欲はあって、オナニーやセックスはするけれど射精できない。
- 快感があり確かに「イッタ」はずなのに精液が出ない。
それが1回や2回なら、「セックスが2回戦めだったから」「オナニーを連続でしたから」などの理由で済みますが、毎回となると、もしかするとそれは病気が原因かもしれません。
思い当たる節のある人は、ぜひ以下を読んで、自分がそれに該当しないかとどうか考えてみてください。
そもそも射精とはどういうメカニズムか?
精液が出ない、という原因の前に、そもそも射精とはどういうメカニズムで行われているものなのかをちょっと見てみましょう!
1. 射精をしろという指示は脊髄反射
たとえば、膝のちょっと下を叩くと脛が跳ね上がりますよね。射精というものもあれと同じで「反射」の一種なんだそう。
「反射」というのは、自分の意思とは関係なく身体が勝手に動くことです。
ちょっと難しくなりますが、その射精の反射は、脊髄の腰椎という部分にある射精中枢から指令が飛ぶことにより起こります。
そもそも、射精というものは経験からも分かるように、主にペニスの亀頭への刺激によって起こりますが、よく勘違いしがちなのは、刺激の強さで起こりそうなものですが、実は強さよりも、刺激が蓄積されることによるのです。
つまり、強くペニスをしごくよりは、何度もしごくことのほうが射精につながるのです。
この刺激の蓄積が一定量を超えると、先に書いた腰椎という部分から精巣などの生殖器を囲んでいる筋肉へ「射精しろ」という指令が飛びます。これによって、射精は起こるわけですね。
ただし、「夢精」のようにペニスに物理的刺激を与えなくても、精神的な興奮だけでも射精が起こることもありますので、脊髄反射だけではなく、大脳から射精中枢へ直接指令が飛ぶ、ということもあります。
2. 射精する前に準備段階がある
射精とはどういうことかというと、ペニスの尿道口から精液が飛び出ることですよね。
しかし、実はそれよりも十数秒前から射精に向けての準備が身体の中では行われているのです。医学的には、射精はこの準備段階も含めて射精だと区分されています。
3. 射精を起こすのはどの筋肉?
ご存知のように勃起は血液がペニスの海綿体に流れ込んで起こりますが、射精は筋肉の働きで起こる、大変に「物理的な」ものです。
その筋肉とは、射尿道括約筋、外尿道括約筋、内尿道括約筋などです。
詳しい説明はあまりに難しいので省きますが、これらの筋肉が、前立腺や、射精管と言われる尿道と精嚢(精子をため込んでおく袋)をつなぐ精子の通り道の周りにあって、腰椎から「射精しろ」と指令が飛ぶと、一斉に収縮して精液を放出するというのがメカニズムです。
4. 射精の前段階
先に説明したように、精液が飛び出る十数秒前から、実は身体の中では体内では射精に向けた準備が始まっています。
この段階では、自分の意思などではすでに射精を止められないポイントを過ぎており、もう後戻りはできない状態です。
よくありますよね、イキそうになって、まだ早いので止めようとしても「あぁぁぁ、イクぅぅ~~」となって出てしまうときが。あれがこれに当たるわけです。したがって、本来はこの「あぁぁぁ、イクぅぅ~~」の段階も含めて射精と考えるべきなのです。
この「あぁぁぁ、イクぅぅ~~」のタイミングで、精子は精巣から射精管につながる精管まで移動しています。
そして射精の直前に睾丸(キンタマ)が吊り上がる動作がその「引き金」です。
射精直前に玉が上がってくるのを感じることはありませんか?風俗嬢などは、サービスをしているときにそれを察知して、射精を向かい入れる用意をしたりするそうです。
腰椎の射精中枢から射精の指令が飛ぶと、先に書いた内尿道括約筋が縮こまります。
この筋肉のもともとの働きは膀胱から尿が漏れないようにせき止めることですが、これがさらに強く縮こまるので、精液が膀胱のほうに逆流するのを防ぎます。
これにより尿道は完全に「封鎖」され、精液とおしっこが一緒に出ることを防ぐのです。
不思議に思ったことはありませんか?尿意を感じつつも射精してしまったとき、なぜ射精と一緒におしっこがでないのだろうか?と。あれはこのメカニズムが働くからです。うまくできていますよねぇ!
射精の後におしっこが出にくいのもこのためです。
次に外尿道括約筋という筋肉が強く縮こまり、同時に尿道が大きく開いて、そこに前立腺から先に分泌された前立腺液が押し出され(これがいわゆる「我慢汁」です)、さらに射精管からは精子が流れ込んできます。
こうやって初めて精液と呼ばれる液体の発射準備が整いました。
5. いよいよ射精!
尿道が精液でいっぱいになり、それによって圧力が高まると尿道を「封鎖」していた外尿道括約筋が一気に開放され、同時に前立腺がたまった精液を一気に押し出します。これが狭い意味での「射精」です。
この1回の射精が終わると、また外尿道括約筋などが、ドックンドックンとリズミカルに縮こまることを繰り返し、射精が起こり続けます。この「ドックン、ドックン」は思い当たるでしょう?
このドックンドックンは、最初は約0.6秒間隔で、あとは約0.1秒ずつ遅くなっていきます。これが通常7~8回繰り返されます。
以上が射精のメカニズムです。
男性にとってはまさに一瞬のできことですが、身体の中では実に精密にいろいろな部分が働いてくれているのです。
精液が出ない原因
さて、それではいよいよ問題の、「精液が出ない」ということについての説明に入ります。
これは一般に「射精障害」といわれているもので、もう少し具体的にいうと、「射精ができない」「精液が出ない」「適切なタイミングで射精できない」ということです。
この射精障害が起こると、男性が原因の不妊をもたらすこともあります。
射精障害の原因は多種多様にあるので、厳密な系統立てはできないですが、ここでは特に多い原因を挙げていきます。
射精障害の症例は主には以下の6つです。
1 無オルガズム症
無オルガズム症とは、「イク感覚」もなく、精液も出ない症状を言います。
射精は脊髄反射ですが、これには身体を動かすための神経である交感神経が大きく関わっているため、この交感神経が損傷した人に起こります。
たとえば、骨盤内の手術や精巣腫瘍で開腹手術を受けた場合、糖尿病にかかっている場合、事故などで脊髄損傷を起こした場合などです。
稀にですが、抗うつ剤や前立腺肥大症の薬が原因となる場合もあります。
(補足)
上記は以前はあったイク感覚が感じられなくなった人の場合で、そもそも「生まれてからずっとイク感覚を経験したことがない人」もいます。
イク感覚を経験したことがない人の場合はオナニーを試みたこともあまりなく、心因性の原因の場合が多いと言われています。
また、「イク感覚」の以前に「勃起しない」「ペニスの立ちが悪い」というのは「勃起不全(ED)」という別の症状なので、別の原因と対策を考えなければいけません。
(関連記事)
⇒フル勃起しない4つの原因とそそり勃つためにすべき15の改善方法
2 無精液症
無精液症とは、「イク感覚」はあるけれど、精液が出ない症状を言います。
精液の尿道への射出に必要な精路(精巣上体-精管-精嚢-前立腺)の収縮が起こらなくなった状況で、オルガズムの後の尿を調べても精子が見られないことで診断されます。
原因としては1のオルガズム症と同様に、交感神経の障害によることがほとんどで、骨盤内の手術や精巣腫瘍で開腹手術を受けた場合、糖尿病にかかっている場合、事故などで脊髄損傷を起こした場合に起こります。
ごくまれに先天性のホルモン異常の人でみられることがあります。
イク感覚はあるけれど精液が出ないというのは、次の逆行性射精の場合もあります。
3 逆行性射精
逆行性射精とは、射精時に膀胱のほうに精液が行ってしまう、という症状です。
「イク感覚」も射精した実感もあるのですが、しかし精液が尿道から出てこなかったり極度に精液の量が少なかったりする状態です。
これは、通常の射精時には封鎖されていなければならない尿道口が完全に閉まりきっていないために起こります。
尿道口を閉めるためには、ここでもまた交感神経が働きます。
1で書いた原因と同じような原因で、交感神経の働きが鈍ると、尿道口の締まりが悪くなり、通常であれば射精時にペニスの外に向かって流れていくべき精液が、おしっこの通る膀胱側へ逆流してしまうわけです。
このために、「射精感があっても精液が出ない」わけです。
しかし膀胱のほうに精液が入っても健康的には問題ありません。
また、逆行性射精障害になる人は間違ったオナニーが原因であることも多いですね。
寸止めオナニーしてませんか?心当たりのある人は今すぐやめましょう!
寸止めオナニーすることによって、出ようとしている精液を止めるわけですよね。出口を失った精液はどうなるか想像したことありますか?
そう、逆流します。これを日常的にしていると、いざ本番をした時も精液が逆流してイキ感はあっても出なくなるという現象が起こるのです。
4 遅漏
遅漏は射精自体はできているのですが、射精に至るまでの時間が本人の意思に反して過度に遅れてしまうという症状です。
勃起はしているのに中々射精できない状態です。
特に健康的には問題はないですが、女性からすると遅漏は早漏よりも嫌がられがちです。
なぜかって?
それは、女性側は長時間突かれ続けたらお腹が痛くなるからです。
入口だって乾いてきて摩擦で痛くなります。
5 膣内射精障害
膣内射精障害とは、「オナニーでは射精できるが、セックスをしたときに膣内に射精が出来ない、精液が出ない」という症状です。
原因としては、ペニスを布団や床に押し付ける、ペニスを強く握りしめる、異常に早くしごいてしまう、などの誤ったオナニーの習慣によって起こることがあります。
こうした習慣に慣れてしまうと、オナニーでの刺激と膣内に挿入した時の感覚が明らかに違ってしまうので、膣内で射精をすることができなくなってしまうのです。
(関連記事)
⇒膣内射精障害が急増中!意外な原因と男女別に見る9つの解決法!
6 服用中の薬による副作用
無射精障の項目でも軽く触れましたが、うつ病などの薬の副作用による影響も考えられます。
特に次のED(勃起不全)を引き起こす可能性のある薬を服用している場合、勃起力の低下により精液を押し出す力が無く精液が体外へ出ないということが考えられます。
<EDを引き起こす可能性のある薬剤一覧>

(出典『オトコの「性」生活習慣病』(小堀善友))
その他の原因 精液が溜まっていない
症例というわけではありませんが、上記の射精障害以外でも最初(1回目)は出たのに、2回3回目はイッているのに出ないなんてこともでてきます。
こちらは単純に「精液がまだ溜まっていない状態」です。
この場合は、時間をおいて精液が作り出されれば回復します。
ただ最近は射精障害というほどではなくとも精液を作り出す能力が低下していて、「2回3回できないのがツライ」「昔みたいに勢いがあって気持ちいい射精ができない」と悩む方も多いようです。
精液が出ない場合の原因別治療方法
上記であげたような症例によって「精液が出ない」状況になった場合、以下のような治療法があります。
こちらもそれぞれの症例ごとに解説をしていきます。
無オルガズム症・無射精症の場合
精液が出ないことについては、健康的な問題はないので治療法はありませんが、これによって不妊になってしまうことについての治療法はあります。
それは「射精を起こさずに精管にたまっている精子を取り出す方法」です。
具体的には、「バイブレーターで刺激を与える」「電気で刺激を与える」「前立腺マッサージをする」などによります。
また、アモキサンという抗うつ剤も、射精を起こす効果があるので、処方されることもあります。
逆行性射精の場合
逆行性射精は膀胱のほうに精液が逆流してしまうというだけで、健康的には問題はなく、治療の必要もありません。
ただし、これによる不妊の場合は別ですので、その場合は膀胱内にある射精液中の精子を回収して、人工授精や顕微授精に用いる方法を行います。
「精液が逆流してしまうのが心理的に嫌なので治療したい」という場合は、無射精症と同様にアモキサンを処方して治療する方法があります。
また、特に寸止めオナニーなどを繰り返し行う事で、本当は外に出たい精液が行き場を失い逆流することに繋がります。心当たりがある人はまずは現在のオナニーの方法を改めてみてください。
遅漏の場合
遅漏は薬の副作用が原因の場合も多いです。特によく見られるのは、抗うつ薬の副作用です。
この場合は、抗うつ薬をやめることで回復しますが、そう簡単に辞めるわけにもいきませんよね。
薬の種類を変えたり、薬の量を減らしてもらうなど、医師と相談したほうがよいでしょう。
また、遅漏の要因は膣内射精障害と同様に精神的な要因も多いので、以下の膣内射精障害の場合の対応策も参考にしてみてください。
膣内射精障害の場合
これは男性の精神的な要因、あるいは誤った方法によるオナニーが原因である場合が多いので、心理カウンセリングやオナニーの方法の見直しなど時間をかけて直していく方法が一般的です。
誤ったオナニーをしている場合は、まずはオナホールなどを使ってリハビリしていくことになります。
とはいえ、オナホールも刺激の強い物ではなく、なるべく女性に近いソフトでノーマルなものを使用しましょう。
ただ、「刺激の強いオナニーの方法でなければ満足できない!」となってしまっている人もいます。
そういった場合の対応策としておすすめなのが、TENGAを使って刺激をコントロールする方法です。
TENGAは硬さが「ソフトなもの・ノーマルなもの・ハードなもの」の3種類があるので、まずは自分が一番気持ちいいと思うものを試し、その後、徐々にソフトなものに移行して、刺激が弱いものに慣れていきましょう。
服用中の薬による副作用の場合
薬に関しては処方の許可をしてもらった医師としっかり相談することが唯一の解決策になります。
医師と相談の上、投薬量を減らしたり薬の種類を変更したりという方法を検討する必要があります。
その他の原因(精液がたまっていない)の場合
精液のたまりが悪い、精液を作り出す能力が低下している、と感じる場合には、「精子を作り出す成分(亜鉛やアルギニンなど)を取ることで精液を増やす」というのがとれる改善策になります。
本サイトでも「精液の量を増やす・精子を作り出す力を上げる方法」に関しては別記事に書いているので参考にしてみてください。
(参考記事)
⇒精液の量を劇的に増やす9つの方法!ドバドバ出して快感UP!
また、手っ取り早く精力がつく成分を豊富に含んだサプリメントを利用するというのもオススメです。
現在では特に注目が集まっているサプリメント「プロキオン」などを試してみるのも良いかと思います。
まとめ
精液が出ないのには6つの症例がある
イキ感があって精液が出ない原因で多いのは逆行性射精障害
寸止めオナニーは逆行性射精障害を招きやすいので要注意
今回は「イキ感はあるのに精液が出ない」という症状がなぜ起こるのか、またその対策についてもまとめてみました。
少なくともここであげた原因による場合は、男性側の命にかかわるような重篤な病気ではないということがお分かりいただけましたでしょうか?
ただし、それによって不妊などになっているとしたらそれは問題ですので、その場合は上にあげたような解決策を考えてみてくださいね。
本気で精力をなんとかしたい人におすすめの方法
- どうしても満足のいく勃起がしたい!
- これが生きる活力なんだから、やっぱりもっと元気にしたい!
- めちゃくちゃ気持ちいい!という感覚を人生で一度は味わいたい!
という人は本当に多いです。
私の夫もその一人で、精力を高める方法を色々模索して試しており、その体験を本ブログにしています。
ただ、医療の技術がどんどん発達している現在ではやはり、
病院・クリニックに行って、医者に相談する
というのがベストの方法です。
私の夫も病院に行って、バイアグラなどのED薬をもらうのが絶対一番だという思いを持っています。
最近ではアダルト系で有名なDMMがED・早漏防止の診療をオンラインで受けられるクリニックのサービスを運営しているので、真剣に悩んでいる人は一度カウンセラーに相談することをおすすめしています。
ただ、
「病院行くほどではないんだけどどうにかしたいんだよなー」
という人もいるかと思います。
そういう人には、本ブログで私の夫が試した「精液を増やしてドバドバ出すことを目指す」タイプのサプリを使うのが良いかとおもいます。
⇒精液をドバドバ増やしたい人の為のおすすめサプリBEST3!
※あくまで個人の感想です。効果には個人差があります。
参考サイト
https://shasei.x.fc2.com/ejaculation.html
medicalnote https://medicalnote.jp/contents/150319-000005-AOMCCS