「最近疲れやすくなった」「疲れがなかなか取れない」「仕事をしすぎて疲れた」などなど、人はいろいろな時に「疲れ」を感じますが、そのような時にどうしていますか?
1番よいのは休息を取ることですが、しかしその疲労回復効果は非常にゆっくりしたものなので、もう少し早く治したいという場合は、やはりしっかり身体が欲している栄養成分を摂ることが大切です。
そこでここでは、疲れが取れないと感じたら摂るべき栄養と、そしてその摂る方法として食べ物、あるいはサプリをご紹介します。
目次
「疲れ」の実態とはどういうことか?
人はよく「疲れ」を感じますが、実際のところ、その疲れとはいったい身体がどうなっている状態なのでしょうか。まず最初にその点について解説します。
疲れは身体からの警告
まず最初に知っておきたいのは、疲れとは身体が「このままだと命と健康を維持できません」という悲鳴を発している身体からの警告だということです。この疲れに痛みと発熱を合わせて、身体からの3大アラームと言われています。
ですので、疲れても頑張って我慢して働き続ける、運動を続ける、考え続ける、ということは一見根性があって立派なようですし、そうしなければならない事情もあるのでしょうが、しかしそれはさらに自分から自分の命をおびやかしている、ということなのです。
したがって、本来は疲れたらすぐにその行動や思考をやめて、疲れを回復させる対策を打たなければならないのです。
では疲れとはいったいなぜ起こるのでしょうか。疲れの原因には大きく言って以下の2つがあります。
栄養が足りないことによって起こる疲れとは
疲れの大きな原因の1つは、「栄養不足」です。
栄養失調になると身体が動かなくなるというのは当然ですが、しかしきちんと食事を摂っていてもいくつかの重要な栄養が不足すると、疲れを感じることになります。夏などに、スイカなどの水分の多い食べ物ばかりとっているとバテてしまうのは、必要な栄養が不足しているからです。
その栄養不足によって起こる疲れのの1つが「筋肉疲労」です。筋肉を動かすと代謝が急激に行われて栄養が不足します。そして後に残る乳酸が疲れという警告を発します。さらにはそれを放っておくと、肉体的な疲れがストレスとなって精神的な疲れを引き起こす場合もあります。
また、運動をしなくても、何らかの不安を感じたり、仕事や人間関係のストレスを感じると、疲れることもあります。
これはどういうことかというと、ストレスは自律神経のうちの、活動している時に働く交感神経を優位にし、脳に緊張をもたらします。
すると、脳の温度は上がり高くなったままの状態になり、その結果睡眠障害が発生します。脳は寝ていると温度が下がり、その時に精神伝達物質を作りますので、脳の温度が高いままではそれが作られなくなります。そうなると、自律神経のバランスはさらに乱れ筋肉のコリや倦怠感など、疲れの症状につながります。
そしてそれがさらにストレスを生んでますます寝られなくなる、という悪循環に陥るのです。
脳の処理能力を超えた情報が入ることによる「脳疲労」とは
しっかり寝ていてストレスもないはずなのに、働きすぎたり考え事をしすぎたりすると、だるさや疲れが取れない・考えがまとまらない・食事がおいしく感じないなどの状態になります。
これも疲れの一症状です。これは、脳への情報のインプットが過剰になったために、脳内の情報処理能力が追いつかず起こるものです。これを脳疲労といいます。
これも軽く考えていると、実は疲れだけではなく味覚や視覚、聴覚などの五感に異常が生じたり、過食による肥満を招いたり、生活習慣病などの原因にさえなったりします。
うつ病や糖尿病、メタボになることは、この脳疲労の結果であると同時に脳からの警告ですから、早めに解消すること大切です。
疲れを取るのに必要な成分には何があるか?
それではその疲れをとるのにはどのような栄養素を積極的に摂ったらよいのでしょうか。主には以下のものになります。
サポニン
サポニンは、植物に含まれている苦味やエグみなどのもととなる成分です。このサポニンには全身の代謝を促進させる働きがあり、細胞分裂を活発化させます。それによって肝臓の疲労物質排出機能も高まり、さらには血行もよくなって全身に新鮮な酸素が送られるので、疲れが回復します。
サポニンが多く含まれる食べ物としては、大豆、高麗人参や田七人参、あるいはマメ科の植物などがあります。
亜鉛
ミネラルという成分全体にも疲れをとる効果はありますが、中でも亜鉛の疲労回復効果は非常に高いです。それは亜鉛が成長ホルモンの分泌促進を行うからです。
人は寝ている間に成長ホルモンを分泌し新陳代謝を行います。新陳代謝が正常に行われると、身体に必要なエネルギーが効率的に作り出されます。
いろいろな栄養を摂ってもそれがエネルギーに変わらなければ、身体や脳は活発に活動できません。ですので、亜鉛によって新陳代謝が活性化し食べ物が効率的にエネルギーに変換されることで、疲れが取れるのです。
アリシン
アリシンには肝臓の働きを活発化して、疲労物質の代謝を高めるので疲れをとる効果があります。また同じく、疲労回復に効果的な成分にビタミンB1がありますが、アリシンは身体に吸収されにくいビタミンB1と結びついて、体内への吸収率を高め、より疲れをとる効果を発揮させます。
そのほかに疲れをとる効果がある成分としては、疲労物質である乳酸をエネルギーに再変換するクエン酸、身体の疲れの原因である酸化物質を分解するイミダペプチド、肝臓の代謝機能を高めるオルチニンやタウリン、そしてクルクミンなども挙げられます。
疲れをとる成分を食べ物や飲み物で摂るには?
ではそれらの成分を食べ物から摂るにはどういうものを選んだらよいのでしょうか。
サポニンは大豆製品か高麗人参
サポニンを多く含む食べ物には、
高野豆腐、生揚げ、がんもどき、油揚げ、おから、豆乳、ゆば、納豆などの大豆製品、あるいは高麗人参(紅蔘)、ナマコ
などがあります。
亜鉛
亜鉛は、
肉類、魚類、穀物に多く含まれています。具体的には、牡蠣、うなぎ、牛肉(もも肉)、チーズ、レバー(豚・鶏)、卵黄、大豆製品、そば、ゴマ、緑茶、抹茶、カシューナッツ、アーモンド
などです。
アリシン
アリシンを1番多く含む食べ物で有名なのものはニンニクです。ニンニクを食べるとスタミナがつく、という伝承はこのためです。またビタミンB1と一緒に摂ると、疲れをとる効果が倍増するので、豚肉とニンニクやネギを一緒に調理するのがおすすめです。
ビタミンB群
ビタミンB1を始め疲れを回復させる効果の高いビタミンB群は納豆、玉ネギ、うなぎなどに豊富に含まれています。
疲れが取れないと思った時には、以上のような食べ物を中心に食事をするとよいでしょう。
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基本は疲れをとるための栄養素を摂取するには、食べ物によることが1番自然です。
しかし、上で書いたような食材を中心に毎日違うメニューとして考えるのは大変ですし、仕事が忙しくて料理をする時間がない、なんていう人もいるでしょう。
またそもそも、食べ物には栄養素は含まれていますが、化学的に精製してはいませんので含有量は多くはありません。したがって、効果を得るには相当量の食べ物を摂る必要が生じる場合もあります。
そのような問題点を、手軽に解決する方法としてはサプリメントの摂取がおすすめです。これであれば、食後などに錠剤を飲むだけですし、それで食事では取り切れないほどの多量の栄養成分を摂取することができます。
そこで、ここでは疲れがとれる成分を配合したサプリを3品ご紹介します。
1位 マカ&クラチャイダム20000+
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「マカ&クラチャイダム20000」はどちらかというと「精力アップ系」のサプリとして重宝されている商品です。
主成分のマカもクラチャイダムも、男性の勃起力アップなどの効果が注目されています。しかし、そのどちらの植物も、原産地では精力増強剤と同時に滋養強壮剤としても用いられていたものなので、疲れをとる効果も抜群に高いのです。
たとえばマカは、南米ペルーのアンデス山脈に生える植物ですが、栄養価が高く、スタミナ源として珍重されてきました。それはマカには疲れをとる成分のサポニンが豊富に含まれているからで、それによって滋養強壮、精力増強のほか、更年期障害の症状の改善、肌の老化防止にも効果を発揮するのです。
またクラチャイダムは現在でも研究がすすめられている植物ですが、その中で、脂肪燃焼を促進し血液をサラサラにするポリフェノールを多く含み、それによって不妊の改善、癌の予防、疲労回復、肝臓の強化などの効果を発揮することが分かっています。また冷え性にも効果的なので、女性にとってもうれしい成分です。
さらにマカ&クラチャイダム20000には亜鉛酵母と、亜鉛を豊富に含む牡蠣エキスも配合されていますので、その働きによっても疲れをとる効果があります。
2位 海乳EX
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海乳EXの1番の特徴は牡蠣のエキスをたっぷりと配合しているということです。
1か月分の容量で155個分の牡蠣エキスが含まれるということですから、1日約5個づつの牡蠣を食べるのと同じ効果が得られるわけです。
また海乳EXにはビタミンB12も豊富に含まれています。ビタミンB12は「脳のビタミン」とも呼ばれ、ストレスなどによって破損した脳細胞や脳神経を修復する働きがあり、まさに「脳疲労」回復には特効的な成分です。
また上では触れませんでしたがヨウ素という成分も豊富に含んでいます。ヨウ素とは「ヨード」のことで、基礎代謝を調節する甲状腺ホルモンの材料になります。それによって、食べ物として摂った炭水化物、脂質、タンパク質などの栄養素が効率よくエネルギーに変換されるので、疲れが取れるのです。
3位 正官庄 紅参タブレット
3位はサポニンをたっぷり含有する高麗人参100%をタブレットにした正官庄 紅参タブレットです。サポニンが主成分である高麗人参には特有の強い苦みがありますが、これはその粉末を錠剤にしていますので苦みが抑えられており、それが苦手な人でも大丈夫です。
高麗人参は漢方の薬局などで購入するとそれなりに値段の張るものですが、これであれば手軽に摂取できるのがうれしいところです。また疲れをとるだけではなく女性特有の冷え性改善にも効果を発揮します。
まとめ
いかがですか。
疲れは「このままだと死んでしまう」という身体からの警告です。カフェインなどの興奮系の成分で元気になってもそれは警告を「聞こえなくしている」だけのことですから、根本的な危機は解消していません。
ですので、一時的にエナジードリンクに頼ったり、我慢したり、自然に疲れが治るのを待つのではなく、積極的に根本から疲れを回復させる成分を、食べ物やサプリなどで摂取しましょう。